毎年正月には、普段にも増して「今年やりたいこと」を考える。些細なことから努力が必要なことまで、自由に思い浮かぶままにリマインダーに書き殴っていく。
そうしてここ数年やってきた中でも、大体毎年リストに上がるのは以下の様なことだ。どれも継続や習慣づけが必要になってくる事柄だ。リマインダーだけではなくここに書くことで、より自分の中での意識を高めることに繋げたい、繋がってほしい。
・英語など語学の勉強
これはここ最近のみならず、前々から目標としていることだ。元々洋楽や洋画など海外の文化が好きで、字幕なしで理解したいという気持ちがあった。学校の勉強でも英語は好きで、自分の中では一番得意な科目だったこともあり苦手意識はないのだが、受験以外では本腰を入れて勉強したことはなく、今でも字幕なしでは完璧に英語を理解することは難しい。
しかし、そんなことばかり言ってられない。スウェーデン人のパートナーが出来てから、パートナーやその家族とコミュニケーションをとる際に自分の言語能力の乏しさに打ちひしがれている。スウェーデンの人の多くはスウェーデン語だけでなく英語を理解し、ある程度話すことができる。更に第三言語、またそれ以上を学ぶ人も少なくない。自分のカタコトの英語では思っていることがうまく伝わらないという経験は、大きな挫折だったと同時に、自分にとってこれ以上ない後押しでもあった。今年からは、仕事のあとは真っ直ぐ家に帰らず、週に3日は外で勉強する時間をしっかり設けることにした。
・シェイプアップする
ハイウエストのパンツを使ったコーディネートがしたくてジーンズやアンクルパンツを買ったのだが、自分の後ろ姿を鏡で見るとなんだかもっさりとしていて、何とも嫌な感じがした。
試しにパートナーに意見を求めると、似合っていないという辛辣な返事が返ってきた。お尻の面積が身長に対して広く、足が短く見えるしウエストからヒップにかけてのシルエットのメリハリもない。昔から何となく腰がしっかりしているとは気付いていたが、明らかにズボンの上からでもお尻が四角いのが分かるので、流石に何とかしようと決意した。毎日ではないが、週に何度かヒップアップのエクササイズ動画を見ながら筋トレに励んでいる。道のりはまだまだ遠そうだ。
英語とボディメイクを頑張りたいなんて、電車の中で常に見かける広告みたいで恥ずかしい。が、自分で必要だと感じている以上は仕方がない。自分がなりたい姿に向かって、自分でやれることを地道に継続していくしかない。
・新しいことをする
私の性分なのか分からないが、ずっと同じ「場所」に居続けると不安になってくる。住まい、職場、習慣、行動、サジェスト機能の恩恵を受け続けること…同じ場所に居続けることが自分の成長の停滞にダイレクトに繋がってしまうような強迫観念があり、急に柄にもないことや縁遠かったことに手を出してみたくなることがよくある。
ただし、新しいことと言っても、全く挑戦したことのないようなことだけでなく、ほんの小さなことも含んでいる。いつもと違うカフェに行ってみる。いつもと違う散歩のルートにしてみる。いつもと違う卵をスーパーで選んでみる。日常の中に混ぜ込める、そんな小さな挑戦を日々意識して、自分の冒険心が干からびないよう目を常に光らせていたい。忙しくなるとつい後回しになって安定を求めてしまうけど、「迷ったら新しいことを選ぶ」ということを心がける様にしている。
・本を読む
日々沢山の文字をSNS上で追っている一方、最近は本をほとんど読まなくなってしまった。元々本を読むことは好きで小学生や中学生の頃はひたすら図書室に通い、興味のある本を読み漁っていた。現在も読みたい本は沢山あるのだが、少し読んでも、その後なかなか気が進まない。同じ症状の人はいるだろうか。読みたい本は沢山あるのに、一度読み出して没頭してしまうことが億劫で本が開けないのだ。同じく、見たい映画も沢山あるのに見始められない。これは私にとって大きな問題で、何とかして「没頭する」ことへの恐怖感を払いたいと感じている。何故、いつから没頭することが怖くなったのか。カウンセリングなどを受けたほうがいいのだろうか。
・なんか作る(アウトプット)
前述の話と繋がるのだが、アウトプットも同じ様な理由で、やりたいのに手が出ない。自分の中で、大切なことに打ち込むことが億劫になってしまっている。
現在私は会社勤めをしているが、それはライスワークであって、ライフワークを持っていたい、何かしら自分で舵を切ることがしたいという気持ちが常にある。なのに、その肝心のライフワークに取り掛かることがなかなか出来ない。面倒臭いというよりは、取り掛かることへの恐怖心の様なものを感じていて、それの正体が何なのかはよく分かっていない。アウトプットの出来が悪いことへの不安なのか、思う様な結果が得られなかった場合への護身なのか。いずれにしても、少しずつアウトプットへのハードルを低くして何かを形にしたくて、こうしてテキストを書いている。