
5月2日
午前中はやわらかい陽の光が差していたのに、午後には土砂降り。職場の窓に雨粒が叩きつけられバチバチ鳴る音を聞きながら、無事に帰れるか少し心配になってくる。雨の勢いはおさまらず、退勤後、駅まで歩いただけでもうびしょ濡れ。気温も昨日より低いし、風邪をひいてしまいそうだ。そして案の定、乗り換えの電車が止まっていた。駅と駅の間の線路に落石(?)があったようだった。この様子だとしばらく動かないし、お腹すいたし…ということで駅のホームから一旦離れ、改札内のタイ料理屋でパッタイを食べる。同じ考えを持った人たちが多かったのか、レストランは満席だった。運良く座れて嬉しい。
満腹になり、少しゆったりしてから店を出たら、ちょうど電車が動きはじめていた。仕事後にご飯を作らなくていいって楽だな…。帰ってすぐに風呂へ直行。寒くて縮こまっていた体がじんわりと解れていった。布団でぬくぬくしながらゲーム。
5月3日
先月の日記にも書いたが、死にかけ(もはや手遅れ)の盆栽をダメ元で植え替え、この数日間ずっと様子を見ている。気のせいか、蕾が膨らんできているような…? 幻覚だろうか?
5月4日
起きて盆栽の様子を見たらなんと、やっぱり芽が出てきている! しかも一箇所ではなく、数箇所から。嬉しくなってひとりで小躍り。やっぱり生きていたのだ。ちいちゃいのに頑張ってくれてありがとう、盆栽。
一安心して、吉祥寺〜西荻窪を散歩。ゴールデンウィークの吉祥寺はたいへんな人だかりだ。気になっているお店はどこも行列ができていて、なかなか入れそうにない。ふと目に入った串カツ屋(いつもお世話になっているチェーン店)にはすんなり入れたので、メガハイボール1杯と串カツ数本を食らう。満足。その後一駅となりの西荻窪に移動し、散策。西荻窪は吉祥寺よりも時間の流れがだいぶゆっくりのような気がした。住むのに向いている街だな、と改めて思う。
5月5日
一日中、家でゆったり。コーヒーを淹れ、見たかった映画やドラマなどを一気見する。盆栽は順調ににょきにょき芽が出ている。嬉しくて毎日、恋する乙女のような目線で見つめている。
5月6日
連休最終日。朝から雨模様で、部屋が薄暗い。しかも冬並みに寒いので、しまっていたストーブを引っ張り出し、部屋をあたためる。5月にストーブって、変な感じ。
午後は久しぶりに姉と電話。お互いの近況を報告し、雑談。
盆栽、とうとう葉が開いてきた。柔らかい新芽は本当にかわいい。さわりたい気持ちをおさえて、見守る。
5月7日
連休明けの仕事はけっこう山積み。でもやることが多い方が、だらだらするよりはだいぶ良い。タイムマシンに乗ったかのように、あっという間に終業時刻となる。
5月10日
近所に住んでいる友人Mと一日おでかけ。彼女とはおそらく1年近く会っていなかったので、歩きながらお互いのできごとを話して盛り上がる。氏神様が祀られている神社でお参りし、近くの商店街を散策。たい焼きを買う。それからバスに乗って、熱帯植物園へ。植物だけでなく、熱帯地域に生息する魚や昆虫、爬虫類なども飼育されている。まさかの淡水エイもいて、二人とも大興奮。しかし海水エイほどではないにしろ、けっこう大きい淡水エイを実際に川で、万が一遭遇したらと思うと…結構おそろしい。夜はホルモン。串レバーがやわらかくて美味しく、酒が進む。酔っ払う。
5月12日
盆栽、つぎつぎと葉がひらき、もはや1年前に貰ったときよりも元気にみえる。
「キャシアン・アンドー」S2、引き続き本当におもしろい。このドラマはスター・ウォーズシリーズの「ローグ・ワン」の前日譚であり、もちろんSci-fiなのだけれど、現在の政治状況が色濃く反映されていて、見応えがある。というか、完全に政治ドラマである。S1もそうだったが、スローペースで話が進んでいくと思いきや、急激に畳み掛けて伏線を回収してくるので、感情の変動が激しくなる。
5月15日
住んでいるアパートのまわりに野良猫が増えていて嬉しい。窓を開けたり、玄関扉を開けたりするとまるまると太った猫が3匹ほど佇んでいるときがある。音にびっくりして逃げ出してしまうのでそれが申し訳なく、最近は静かに開け閉めするよう心がけている。いつだって猫様ファーストだし、わたしは喜んで下僕になる。
5月17日
夕方、Oのなつこさんと水道橋の蕎麦屋で落ち合う。スウェーデンやエストニア、フィンランドの土産話を聞きながら、昆布の天ぷらやもずくなどをつつきながらビール。どうやら海藻類が恋しかったらしい。締めのそばを食べて、もう一軒行くか、と歩くがなかなか良い店が見つからず、結局「鳥貴族」へ吸い込まれた。安くてわりと美味いので良いのです。
5月18日
盆栽、葉がわさわさと茂っている。植え替えて本当に良かった。不思議なのは、貰ったときの葉の色は薄緑色だったはずなのだが、今は濃い緑。生命力が爆発しているのだろうか。夏に向けてさらに伸びそうな予感。
夜は買って放置していたたけのこ(水煮)とひき肉、ケッパー、ニンニク、大葉でパスタ。とてもうまくできて嬉しい。しかし今年のたけのこは、これが最初で最後になりそう。
5月19日
「キャシアン・アンドー」S2完走。大泣き。素晴らしい作品だった。またS1から見直したい。派手な演出は少ないし、あまり目立たない渋い作品だけれど、もしおすすめのドラマを聞かれたら、これを推すと思う。俳優陣も製作陣も本当に最高でした。
5月20日
仕事の関係で製本所へ見学に。全ての機械と作業が初めて見るものばかりだったし、本を作る上での色々な謎が解けて感動。本を一冊作るのに多くの人が関わっているのだと頭ではわかっていたが、まさにそれを実感できた日だった。見学できて、本当に良かったと思う。
5月21日
戸棚を開けたら黒胡椒の瓶が落ちてきて割れる。冷蔵庫を開けたら牛乳が倒れて白い海と化していた。まあ、こんな日もあるよね…と思うことにする。
5月26日
久しぶりにラザニア・デー。心の中の猫がラザニア踊りをする。オーブンで焼いている間に、おそらく25年ぶりぐらいに岡本忠成・川本喜八郎監督作品「注文の多い料理店」を鑑賞。子供のころ、父が録画したこのアニメーションを何度も見た。20分ほどのショート・アニメだが、記憶には十分に残るほど不穏で怪しく、ホラー要素がある。熱にうなされると、決まってこのアニメのような水彩画の情景が夢に出てきたっけ。最後のシーン、「紙くずのようになった二人の顔だけは、もうもとのとおりにはなおりませんでした」の破壊力は凄まじい。宮沢賢治の童話を、また読み返したくなった。ラザニアはたいへんに美味であった。
5月27日
昼ごはんはコロッケサンドとツナサンド。駅中のサンドイッチ屋で買ったのだが、結構おいしくて気に入っている。ヨーグルトも食べて、腹八分。
仕事後、ダンス。終わった後、すでに筋肉痛らしきものがやってくる。Jとお喋りして解散。
5月30日
誕生日の姉と電話。むかしからゴミゼロ(530)の日で覚えている。誕生祝いに贈った本について雑談。この年も元気に健やかに、楽しく生きよう。
明日は久しぶりにOの中野博子さんと会う予定。雨が激しくならなければ良いのだが…。
5月31日
朝から土砂降りだったが、昼に少し弱くなったので、その隙に中野さんの自宅へ向かう。中野さんも数日前に誕生日だったので、前から目をつけていた大きめのカップを贈る。なんとなく、彼女に合いそうだなと思っていたのだ。
1ヶ月以上電話もメールもしていなかったので積もる話が山ほどあり、ワインを飲みながら盛り上がる。先日Mから貰った台湾土産のカバランも持参し、飲む。ウイスキーを飲んだのは久しぶり。桃と蜂蜜の風味が広がり、とてもおいしかった。ちなみにこのカバランの小瓶(樽も同じ)を、偶然中野さんも持っていて、吃驚する。二人で気持ち悪いね!と言い合う。