年末から正月にかけて入れていた一通りの予定が過ぎ去り、何の予定もない正月休みが訪れた中でこれを書いている。
久々に自宅でゆっくり過ごしていると、心から気が休まるのを感じる。人の家にお邪魔するのは好きだしもちろん楽しいが、自分のものが揃った自宅で何にも気を配らずに過ごしていると、それはそれで違った多幸感で満たされる。お気に入りのティーバッグでお茶を淹れて飲む。お風呂にお湯を張り入浴剤を入れてゆっくり浸かる。気が向いたら運動がてら散歩して、空の低い位置で白く眩しく光る太陽の熱を浴びながら、近所を用事もなく見て回る。普段の週末では腰が重い調べごとにも挑戦して、小さな進歩を得ることも忘れない。簡単な、だけど体調に合わせた料理を作り置きして、連日の豪華な食事で疲れた胃腸を労う。ソファやベッドでゴロゴロしながら見たかった映画を見て、眠くなったら寝る。
とにかく自分の気が向いた時にしたいことをする。これだけで、いつも間にか疲れを溜め込んでいた心身が徐々に癒されていくのを感じる。
年末年始の短い間にも悲しいニュースが世界中から沢山届き、その場に居合わせた人々のことを思うと目の前が真っ暗になる瞬間が少なくなかった。自分の周りには幸いそこまでの出来事は起きていないが、先のことは分からない。時期的にもこれから始まる一年に起こり得ることに思いを馳せる時間もある。それでも、やっぱり一番は今手元にある日常や自分の気持ちに耳を傾けること、気持ちいいと感じる方へ動き続けることを大事にしたいと思う。


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